8月3日、バイオマテリアル企業のNewlight Technologiesは、温室効果ガスを利用して高性能素材を生産するプラットフォームの成長を目指し、1億2500万ドル(約178億円)を調達したと発表した。
2003年に設立されたNewlightは、空気と温室効果ガスを食べて細胞内で変換する海洋の自然発生微生物を利用したバイオマテリアル、AirCarbonを製造している。このプロセスはカーボン・マイナスであり、CO2の純減少をもたらし、約40%が空気中の酸素、約60%が温室効果ガス中の炭素からなる素材を生成する。AirCarbonは、繊維やシートから固形物まで、さまざまな形に溶かすことができる。
同社は現在、ファッション、エンターテインメント、フードサービス、ホテル、自動車産業などの分野で使用されるAirCarbon製品と素材を世界5,000カ所以上に納入している。2021年、Newlightはナイキとの提携を発表し、より持続可能な製品を作るためにAirCarbonの利用を模索している。
今回の資金調達ラウンドは、Temasekの脱炭素ソリューションに特化した投資プラットフォームGenZeroが主導し、Oxy Low Carbon Ventures(OLCV)、特殊フィルムメーカーのCharter Next Generation(CNG)も参加した。
Newlightはまた、エアカーボンを利用した特殊フィルムの商業化を目的としたCNGとの開発契約、およびエアカーボン製造プラント用のCO2原料を開発するためのダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)システムを使用するOLCVとの開発契約を完了したと発表した。
【参照ページ】
(原文)Newlight Completes US$125M In New Equity Round Led by GenZero
(日本語参考訳)持続可能素材プロバイダーNewlight、約178億円を調達