Rio Tinto、オーストラリアで過去最大のクリーンエネルギー契約を締結

Rio Tinto、オーストラリアで過去最大のクリーンエネルギー契約を締結

2月21日、世界的な鉱業・金属企業であるRio Tintoは、再生可能エネルギー・プロバイダーであるウィンドラブ(Windlab)が開発中の140万kWの風力発電プロジェクトによる電力の大半を購入し、クイーンズランド州のグラッドストーン事業で使用することに合意し、オーストラリア最大のクリーンエネルギー契約を締結したと発表した。

本契約はRio Tintoにとって、ここ数週間で2件目となる大規模な再生可能エネルギー電力購入契約(PPA)であり、先月行われた、ボイン・アルミ製錬所、ヤーウン・アルミナ精錬所、クイーンズランド・アルミナ精錬所を含むグラッドストーン事業への電力供給を目的とした110万kWの太陽光発電プロジェクトで発電された全電力の購入契約に続くものである。

Rio Tintoによると、本契約により、同社はオーストラリアで最大の再生可能エネルギーの産業用買い手となり、年間500万トンの二酸化炭素排出量を削減する可能性がある。同社は2030年までにスコープ1と2の排出量を半減するという目標をサポートする。また、このPPAで契約した合計220万kWのエネルギーは、クイーンズランド州の現在の電力需要の10%を発電することができる。

ウインドラブとの新たなPPAにより、Rio Tintoはバンガバン風力発電プロジェクトで発電される全電力の80%を25年間にわたり購入し、残りの20%をオーストラリアの全国電力市場に供給する。同プロジェクトは、開発初期段階にあり、開発と送電網接続の承認が必要である。承認が下り次第、2025年後半に建設が開始され、2029年に発電が開始される予定である。

【参照ページ】
(原文)Rio Tinto signs Australia’s biggest renewable power deal as it works to repower its Gladstone ope
(日本語参考訳)Rio Tinto、オーストラリアで過去最大のクリーンエネルギー契約を締結

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る