Salesforce、新たな「ブルーカーボン」市場イニシアティブを開始

4月14日、CRMソリューションプロバイダのSalesforce(以下、セールスフォース)は、ティム・クリストファーセンを次期気候変動対策担当副社長に任命し、気候変動問題に対する自然ベースのソリューションに関する同社の戦略を推進し、セールスフォースの国際的なサステナビリティの取り組みを加速させることを発表した。

この新任人事と同時に、セールスフォースは、プロジェクトとクレジットの評価に関する一貫した基準の開発を通じて、持続可能な海洋ベースの炭素市場の拡大を目指す、新しい「ブルーカーボン」市場イニシアティブの立ち上げも発表した。

ブルーカーボンとは、マングローブや海草など、海洋や沿岸の生態系によって取り込まれる炭素のことだ。これらの生態系を保全・回復するプロジェクトは、ブルーカーボン・クレジットを通じて、企業が排出する炭素を相殺するために利用されるようになってきたが、現在の市場では、クレジットを測定・評価し、新しいソリューションに資金を提供するための一貫性と検証可能な基準が欠けている。

また、セールスフォースは、2030年までに沿岸プロジェクトに少なくとも5億ドルの投資を促進することを目標とするマルチステークホルダーコラボレーション「ORRAA」に参加することを発表した。

【参照ページ】
(原文)Salesforce Launches New Initiatives to Grow Sustainable Ocean-Based Carbon Markets
(日本語訳)Salesforceは、持続可能な海洋ベースの炭素市場を成長させるための新しいイニシアティブを開始

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る