イギリスの投資会社abrdn、企業のダイバーシティ要件をアップグレード

ビジネス

3月28日、イギリスの投資会社abrdnは、投資先企業に対するダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)要件を更新し、S&P1500およびラッセル3000の企業に、人種的または民族的に多様なメンバーを少なくとも1人配置するという要件を追加したと発表した。同社は、DEIの期待を満たさない企業に対して議決権行使を行う予定だ。

この新しい要件は、abrdnの現在のDEIポリシーに基づいており、大型企業の取締役会には少なくとも25%の女性代表の存在を期待している。abrdnは、この基準を2023年に30%まで引き上げる予定だ。

同社は企業に対して、ダイバーシティデータの開示、ダイバーシティとインクルージョンの戦略と進捗状況の報告を奨励し、ダイバーシティ行動が不十分と考える場合には、反対票を投じると述べている。 実際にabrdnは、2021年にグローバルで165回、DEI関連事項に関して経営者の提案に反対票を投じている。

【参照ページ】
(参考記事)Abrdn upgrades diversity requirements for U.S. company boards
(日本語訳)Abrdn、米国の会社の取締役会の多様性要件をアップグレード

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  2. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…
  3. 2025-7-7

    ネスレのカカオ農家支援、所得向上に成果―悪天候下でも収量増、対象5万世帯へ拡大

    6月25日、食品大手ネスレは、西アフリカで展開するカカオ農家の所得向上支援プログラムが、参加世帯の…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る