大手資産運用会社ブラックロックは11月15日、第10回グローバル保険報告書を発表した。報告書内では、保険会社の95%の幹部が今後2年間で気候変動がポートフォリオ構築に大きな影響を与えると回答している。
調査は2021年6月から7月に実施され、26の市場にまたがる362の保険会社の幹部に対して今後1年間の投資意向とビジネスの優先順位についてまとめている。対象となった保険会社の投資可能な資産はこれらは27兆米ドルを超え、セクターの約3分の2を占める。
回答者の半数は、既存の資産を持続可能な投資に再配分する理由について、これらの投資がより良いリスク調整後のリターンを得るためと回答した。また回答者のほぼ半数が、過去12か月間にESGの懸念のために投資を見送っている。
その他にもCOVID-19の影響を受け、回答者の多くがカーボンニュートラル達成にはデジタル化が必須であると考えており、全体の41%が気候変動リスクや指標を統合するテクノロジーを増加させると回答した。
【参照ページ】
(原文)Ninety-Five Percent of Global Insurers Believe Climate Risk is Investment Risk
(日本語訳)世界の保険業界で気候リスクを投資リスクと考える傾向。年次調査報告で