CDPQ、日本の再生可能エネルギー開発企業である Shizen Energyに約705億円の出資を発表

CDPQ、日本の再生可能エネルギー開発企業である Shizen Energyに約705億円の出資を発表

10月24日、グローバルな投資グループである CDPQ は、日本の再生可能エネルギー企業であるShizen Energyの日本および主要な国際市場での成長を目的として、最大4億7,400万ドル(約705億円)の投資を行うことを発表した。

本発表は、CDPQによるShizen Energyへの1億3,500万ドル(約201億円)の出資と、CDPQによる3億3,900万ドル(約505億円)の出資の可能性を含む共同出資の枠組みを含むものである。

本提携は、日本が再生可能エネルギーの容量を急速に拡大しようとしていることを受けてのものである。2021年7月、政府はエネルギー戦略の詳細を明らかにし、2030年までにエネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を20%未満から約倍の36%~38%にする計画を盛り込んだ。日本は2050年にネット・ゼロ・エミッションを達成することを約束しており、2030年の中間目標として、2030年までに温室効果ガス排出量を46%削減することを掲げている。

両社によると、本投資により、Shizen Energyは、現在進めている再生可能エネルギー発電所の開発活動、エネルギーのデジタル化に関する事業強化の取り組み、主要市場における人的資源の拡充を加速させることができるという。

Shizen Energyは、国内では、地上・屋根設置型太陽光発電、アグリソーラー発電、陸上・洋上風力発電、小水力発電、バイオマス発電など、さまざまな再生可能エネルギーの開発を目指す。海外では、東南アジアやブラジルにおいてオンサイトおよびオフサイトのPPAを加速させ、現地の有力企業と共同で大規模な太陽光・風力発電事業に取り組むことを目指す。

【参照ページ】
(原文)Shizen Energy and CDPQ announce JPY 70-billion (USD 474-million) investment by CDPQ to accelerate the energy transition in Japan and key international markets
(日本語訳)シズンエナジーとCDPQ、日本および主要な国際市場におけるエネルギー転換の加速に向け、CDPQによる700億円(4億7,400万米ドル)の出資を発表

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