Rio Tinto傘下のELYSIS、カーボンフリーのアルミニウム製造に成功

Rio Tinto傘下のELYSIS、カーボンフリーのアルミニウム製造に成功


11月4日、 Rio Tinto傘下のELYSISは、カナダのサグネ(QC)にある産業研究開発センターで、温室効果ガスを直接排出しないアルミニウムの製造に成功した。

ELYSIS Industrial Research and Development Centerでのアルミニウムの製造は、現在業界で稼働している小型の製錬セルと同等のサイズで、完全な工業デザインを使用するという重要なマイルストーンを達成したことになる。

現在、ELYSIS技術のスケールアップを加速させ、2023年にさらに大型の商業用セルの実証を目指している。リオティント社のアルマ製錬所の既存のポットラインの末端に、これらのプロトタイプセルの建設が順調に進んでいる。ELYSISは2024年に技術を導入し、その約2年後にはカーボンフリーのアルミニウムを大量に生産することを目指している。

またELYSISは、この技術の商業化に向けて、サプライチェーンの拡大に向けた詳細な計画を開始している。2022年、 ELYSIS は、不活性陽極、ゼロカーボン製錬プロセスの基礎となる画期的な独自材料を生産できる施設の設計とエンジニアリングを開始する。

【参照ページ】
(原文)Carbon free aluminium smelting a step closer: ELYSIS advances commercial demonstration and operates at industrial scale
(日本語訳)ELYSIS、商業実証を進め、カーボンフリーのアルミニウム製錬に一歩近づく

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る