JPMorgan Chase、人種的公正監査のために第三者を起用

3月24日、JPMorgan Chaseは、人種的平等に対するコミットメントを強化するため、この取り組みに関する監査を第三者に依頼する意向であると発表した。同社は、SOCインベストメント・グループおよびシェアによる人種的平等監査の株主提案に成功し、これを取り下げたことを受けて、今回の決定に至った。監査は独立監査法人によって行われる予定である。

監査の対象となる当社の「300億ドルの5年間の人種的平等へのコミットメント」は、黒人・ヒスパニック・ラテンアメリカ系コミュニティにおける人種間の貧富の格差を解消することに重点を置いている。同社は、2021年10月にこのコミットメントの進捗状況を公表し、今後は年次ESGレポートで最新情報を共有する予定である。

JPMorgan Chaseは、2022年末までに監査結果に基づく報告書を作成し、公表する予定である。この第三者監査は、同社の「人種的公正の約束」に関連するプロセス、商品、義務を検討・評価してきた内部監査機能を含む、当社の既存のリスクとコントロールの取り組みに基づくものである。

JPMorgan Chaseは、「人種的公正の約束」やその他の取り組みについて、長年にわたり公民権や公正を支持してきたグループであるチェース・アドバイザリー・パネルなど、外部のステークホルダーと定期的に関わり、貴重な意見を求め、その成果を報告し、進捗状況の報告に役立てている。

【参照ページ】
(原文)JPMorgan Chase Engages Third-Party for Racial Equity Audit
(日本語訳)JPMorgan Chase、人種的公正監査のために第三者を起用

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-12

    EU加盟27カ国、2040年温室効果ガス削減目標で合意 

    11月5日、欧州連合(EU)の27加盟国は、2040年までに温室効果ガス(GHG)排出を1990年…
  2. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…
  3. 【PR】11/27   CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    2025-11-11

    【PR】11/27 CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    S&Pグローバル x ANAホールディングス 対談 概要 テーマ:C…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る