AMX、年金基金向け気候変動報告ハブを開設

AMX、年金基金向け気候変動報告ハブを開設

3月22日、The Asset Management Exchange(AMX)は、気候関連のリスクと機会に関する報告について、急速に高まる規制要件に年金受託者が対応できるようにすることを目的とした気候変動報告ハブ「AMX Zero」の立ち上げを発表した。

本ハブは、年金基金が気候変動に対処し、ポートフォリオの持続可能性を実証するための規制が強化されていることを受けて開設された。英国の大規模年金基金では、2022年後半までに、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の勧告に沿って、ポートフォリオ内の気候変動の財務リスクについて報告することが求められ、その後、小規模年金基金も同様の要件を満たすことが予想され、今後数年間で他の管轄区域のファンドにも同様の要件が課される予定である。

AMXによると、本ハブは、年金基金に代わって気候変動報告のためのデータを接続・収集する複雑さを管理することを目的としており、基金のESGサービスプロバイダーを接続するための単一の場所を提供し、基礎データ、排出量、インデックス、ポートフォリオデータを接続する。本ハブでは、TCFD報告書の作成に使用される5つの標準的な指標が作成され、ユーザーはAMXの標準的なTCFD報告書を使用することができるようになる予定だ。

【参照ページ】
(原文)AMX launches climate reporting hub, helping pension funds meet climate reporting requirements
(日本語訳)AMX、年金基金向け気候変動報告ハブを開設

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る