AlstomとEngie、鉄道貨物分野の脱炭素に向け、パートナーシップを締結

モビリティ・ソリューション・プロバイダーAlstom、電力会社Engie、再生可能な水素で機関車を駆動するために提携

4月6日、AlstomとEngieは、ディーゼル機関車を水素仕様に置き換えることで、鉄道貨物分野に脱炭素ソリューションを提供するパートナーシップ契約の締結を発表した。本ソリューションの対象市場は、欧州の鉄道貨物主要国である。

本パートナーシップの下、Alstomは、鉄道網の非電化区間で電気機関車に電力を供給できる高出力燃料電池システムをベースとした水素ソリューションを設計する予定である。Alstomは、本契約が研究開発投資の強化計画を含む「Alstom in Motion 2025」戦略プランに沿ったものであり、昨年の燃料電池メーカーHelion Hydrogen Power社の買収に続くものであるとしている。

ENGIEは、本ソリューションのために再生可能な水素を供給する。同社は、再生可能エネルギーとエネルギーソリューションへの大規模な投資計画とともに、2030年までに4GWのグリーン水素容量を開発するビジョンを掲げ、4GWの再生可能な水素製造能力の開発を行う。

【参照ページ】
(原文)Alstom and ENGIE sign a partnership to supply a fuel cell system with renewable hydrogen for use in European rail freight
(日本語訳)AlstomとEngie、鉄道貨物分野の脱炭素に向け、パートナーシップを締結

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-12

    BCG支援のVC、Bキャピタル、気候変動プラットフォームのリードへ向け新たな幹部を発表

    4月8日、マルチステージのベンチャー投資会社であるBキャピタルは、気候変動投資プラットフォームの拡…
  2. 日本、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    2024-4-11

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    4月3日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(…
  3. 2024-4-11

    ブラックロック、ESG政策を理由に1.3兆円の資産売却を決定したテキサス州を「無謀」とし、再考を促す

    3月21日、ブラックロックは、テキサス州教育委員会がエネルギー企業への「ボイコット」とESG投資慣…

アーカイブ

ページ上部へ戻る