9月27日、Hertzとbpは、bpのグローバルな電化・充電ソリューションブランドであるbp pulseを利用したEV充電ステーションの全国ネットワークの構築に関する覚書に調印したことを発表した。本覚書は、Hertzとbpがモビリティの未来を推進し、EVの普及を加速させるための基盤を構築するものである。
本契約には、bp pulseによるHertzの充電インフラの管理と、Hertzで増え続ける電気レンタカーをレンタルする間に迅速かつ効率的に充電するためのOmegaソフトウェアのカスタマイズも含まれている。Omegaは、EV、充電器、電力使用量などをリアルタイムで把握しながら、電力価格が安いときに充電を自動化することでフリートオペレーションをサポートする。
Hertzは北米全域に拠点を有しており、タクシーやライドシェアの運転手、一般消費者を含むHertzの顧客向けに急速充電ハブのネットワークを構築・管理するために、bpパルスが最適な場所である。
Tesla、Polestar、GMからの大規模な購入を通じて、Hertzは何万台ものEVを集め、38州にわたる500のHertz拠点で利用できるようにしている。Hertzの目標は、2024年末までに保有車両の4分の1をEVにすることであり、さまざまなEVメーカーからの買収を通じて成長を続けている。Hertzは、これまで数千の充電ステーションに投資してきたが、今回のbp pulseとの提携により、全国的な充電設備の設置数を大幅に拡大することが可能になる。
bpは、北米におけるモビリティおよびフリート製品・サービスの成長へのコミットメントの一環として、2021年にフリート充電およびエネルギー管理会社のAmply Powerを買収した。Amply Powerは現在、bp pulseとして再ブランド化され、2022年に複数の州にある25のHertzレンタル拠点に充電インフラの設置を開始した。
bp pulseは、自動車、小型商用車、トラック向けの高速充電のグローバルネットワークを拡大しており、2030年までに10万台以上の充電器を設置し、そのうち約90%を急速充電器または超高速充電器にすることを目標としている。また、フリート事業者と提携し、保有車両の電動化を加速させている。
【参照ページ】
(原文)Hertz, bp collaborate to accelerate EV charging in North America
(日本語訳)Hertzとbp、北米でのEV充電を加速するために協業