ファンドマネージャーFederated Hermes、ロンドン自然史博物館と共同で生物多様性株式ファンドを設立

Federated Hermes、ロンドンの自然史博物館と共同で生物多様性基金を設立

3月21日、ファンドマネージャーFederated Hermesは、英国自然史博物館と提携し、生物多様性株式ファンドの立ち上げを発表した。本ファンドは、生物多様性の保全と回復に貢献する企業のポートフォリオへの投資を目的としている。

Federated Hermesは、土地汚染・海洋汚染と搾取・持続不可能な生活・気候変動・持続不可能な農業・森林破壊など、生物多様性への脅威に対応する6つの主要テーマを掲げ、ファンドの設立を発表した。

SFDRの基準では第9条に分類される本ファンドは、Federated Hermesのインパクト&サステナブル投資部門責任者のIngrid Kukuljanが運用する予定だ。

Federated Hermesと自然史博物館は、博物館の生物多様性専門家とデータ科学者が、生物多様性の影響と投資企業が実現する製品やサービスとの間の橋渡しをどのように支援できるかを探るために協力してきたと述べている。

自然史博物館は、ある地域全体の生物多様性の損失を推定し、その地域の自然生態系コミュニティの何パーセントがまだそこに存続しているかを示す指標である「生物多様性インタクト指数(BII)」を開発した。BIIのデータは、地域の生態系の生物多様性の状況を国ごとに比較できるオンラインツール「Biodiversity Trends Explorer」で公開されている。本データは、戦略のための投資決定を支援し、情報を提供するために使用される。

【参照ページ】
(原文)Federated Hermes launches ‘Article 9’ Biodiversity Fund in affiliation with the Natural History Museum
(日本語訳)Federated Hermes、ロンドンの自然史博物館と共同で生物多様性基金を設立

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る