エネルギー大手のシェルは、海洋エネルギーに特化した開発企業であるSimply Blueグループと、アイルランドのクレア海岸沖で浮体式風力発電所の開発を計画中のWestern Star ventureの51%株式取得を発表した。
この新プロジェクトは、アイルランド西海岸沖の大西洋に存在する浮体式風力発電の可能性を
利用することを目的としている。本プロジェクトは、シンプリー・ブルー・グループとシェルの浮体式風力発電の専門家によって2段階に分けて開発され、第1段階では300MW~450MW、第2段階では700MW~900MW、合計135万kWとなり、アイルランドの110万世帯以上の電力供給に相当する。
浮体式風力発電技術は、固定式風力発電機よりも深い海域に設置することができ、プロジェクトは沖合35~60kmに設置することが可能だ。タービンをはるか沖合に設置することで、沿岸地域の住民にとって風力発電所の視覚的影響が軽減され、より高い風力エネルギーの可能性を持つ地域に設置することができる。またこのプロジェクトは、現在の電力生産の大部分を占める外国産化石燃料の輸入への依存度を低減するのにも役立つ。
【参照ページ】
(原文)SHELL PARTNERS WITH SIMPLY BLUE GROUP TO DEVELOP WESTERN STAR FLOATING WIND PROJECT
(日本語訳)シェル、130万kWの浮体式洋上風力発電プロジェクトを買収