Workiva、企業のGHG排出量の管理新サービスを発表

6月18日、ビジネスデータおよびレポートソリューションプロバイダーのWorkivaは、ESG・財務報告・GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)を強化する新サービス「Workiva Carbon」を発表した。

同サービスは、企業がCSRD(企業サステナビリティ報告指令)・SEC(米国証券取引委員会)の気候開示規則・カリフォルニア州の気候関連法などのグローバルな気候規制に対応するためのツールを提供する。

このツールは、企業のERP プラットフォーム、会計システム、ユーティリティプロバイダーからリアルタイムでデータを収集し、240以上の国と地域に対応した適切な排出係数を用いてGHG排出量を計算する。このデータは、スコープ1・スコープ2・スコープ3に分けて管理され、企業はカーボンフットプリントを詳細に把握することができる。

また、科学的根拠に基づく削減目標(SBTi)を設定し、サプライチェーン全体のESGリスクを評価し、緩和経路を視覚化することで、サプライチェーンの脱炭素化の取り組みを評価し、進捗状況を追跡することができる。

さらに、データをSASB(サステナビリティ会計基準審議会)・TCFD・SDGs、CDP、GRI などの自主フレームワークや、監査に対応できるレポートへ自動適合させることも可能である。

同社は同日に、ソフトウェアプラットフォームSustain.Lifeを買収したと発表しており、Sustain.Lifeの技術と専門知識を同社のプラットフォームの力と組み合わせることで、当サービスを開発したとしている。

【参照ページ】
(原文)Introducing Workiva Carbon
(日本語参考訳)Workiva Carbonのご紹介

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る