Honeywell、再生可能ナフサを生産する新技術を発表。脱炭素化を実現

Honeywell、再生可能ナフサを生産する新技術を発表

2月9日、Honeywellは、再生可能ナフサを生産する新しいソリューションの導入を発表した。 本ソリューションでは、 Honeywell UOP Ecofining™技術を使用し、 使用済み食用油や動物性油脂などの持続可能な原料から高収率のナフサを生産する。

ナフサは従来、原油や天然ガスコンデンセートを原料としていたが、現在では再生可能原料からの生産が可能だ。再生可能ナフサは、石油系原料と比較し温室効果ガスの排出量が50~80%少ない。

さらなる脱炭素化の方法として、再生可能ナフサのUOP Ecofiningプロセスは、Honeywell H2 Solutionsポートフォリオを通じて、再生可能水素の生産やCO2回収・貯留(CCS)技術と組み合わせる。 例えば、再生可能水素とCO2回収を備えたEcofiningユニットで使用済み食用油などの持続可能な石油原料を日量1万バレル処理する場合、石油ナフサと比較して年間100万トン以上のCO2排出削減が可能となる。

Honeywell UOPがEni SpAと共同で開発した本プロセスは、非食用植物油と動物性油脂をHoneywellグリーンディーゼルに変換し、バイオディーゼルや石油系ディーゼルよりも優れた性能を提供する。

【参照ページ】
(原文)Honeywell Introduces New Technology To Produce Key Feedstock For Plastics
(日本語訳)Honeywell、再生可能ナフサを生産する新技術を発表

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-12

    BCG支援のVC、Bキャピタル、気候変動プラットフォームのリードへ向け新たな幹部を発表

    4月8日、マルチステージのベンチャー投資会社であるBキャピタルは、気候変動投資プラットフォームの拡…
  2. 日本、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    2024-4-11

    SSBJ(サステナビリティ基準委員会)、IFRSベースのサステナビリティ報告基準案を公表

    4月3日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(…
  3. 2024-4-11

    ブラックロック、ESG政策を理由に1.3兆円の資産売却を決定したテキサス州を「無謀」とし、再考を促す

    3月21日、ブラックロックは、テキサス州教育委員会がエネルギー企業への「ボイコット」とESG投資慣…

アーカイブ

ページ上部へ戻る