ABB、衛星画像処理技術を約34億円で受注。気候変動・森林火災の発生状況などを予測

 

2月16日、多国籍エンジニアリング企業のABBは、カナダのデータ・分析会社EarthDaily Analytics(EDA)から約3,000万ドル(約34億円)相当の契約の受注を発表した。本受注は2022年第1四半期に計上する。

人工衛星は、搭載する「マルチスペクトル画像システム」によって、特定の光の周波数でデータを取得する。また、ABBの技術を衛星ネットワークに導入することで、衛星が地球を一周する間に、地球の陸地や広大な海域の画像を継続的に取得することができる。EDAの人工知能ベースの分析システムは、これらの画像から収集したデータを処理し、地球の生態系や、気候変動の影響・進行に関する情報を含む実用的な洞察を提供する。

また、本システムは農作物の健康状態の監視や森林火災の発生状況の予測などにも役立つ可能性がある。収集されたデータは、環境保護や持続可能な資源管理など、積極的な環境活動への支援にも貢献する。

本プロジェクトにおいてABBは、Xiphos Systems CorporationやLoft Orbitalと協力する予定である。

【参照ページ】
(原文)ABB secures $30 million order for satellite imaging technology helping detect environmental changes in near real-time
(日本語訳)ABB、衛星画像処理技術を約34億円で受注

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る