廃棄物からリサイクル可能なプラスチックを扱うUBQマテリアルズ、インパクト投資ファンドから約193億円を調達

廃棄物からリサイクル可能なプラスチックを扱うUBQマテリアルズ、インパクト投資ファンドから約193億円を調達

廃棄物からリサイクル可能なプラスチックを扱うスタートアップのUBQマテリアルズは、TPGのグローバルなインパクト投資プラットフォームであるTPG Riseが主導する資金調達ラウンドで、1億7000万ドル(約193億円)を調達したことを発表しました。今回の投資は、UBQマテリアルズのグローバル展開のための資金として活用される。

2012年に設立されたUBQマテリアルズは、変換技術を開発し、分別されていない家庭ごみから作られた世界初のバイオベースの熱可塑性プラスチック「UBQ」の特許を取得した。このソリューションは、プラスチック、木材、コンクリートに代わる持続可能な素材であり、建設、自動車、物流、小売、3Dプリンティング業界の最終製品のカーボンフットプリントを相殺するために、単独で、または石油由来の樹脂と一緒に使用することができる。

UBQによると、現在年間20億トン以上の都市固形廃棄物(MSW)が発生しており、その70%以上が埋立地で処理されていることで、人間にとって3番目に大きなメタンの発生源になっているという。UBQが1トン生産されるごとに、このソリューションは12トンものCO₂換算量が環境に流入するのを防ぐことができる。

今回の投資は、2022年末までに稼働予定のオランダの大規模施設を皮切りに、拡大する需要に対応するためのグローバルな事業拡大のための資金として、また認証取得を進めるための継続的な研究や新製品の研究開発のための資金として使用される。

TPGの投資は、同社の気候変動投資ファンドであるTPG Rise Climateと、インパクト投資ファンドであるThe Rise Fundを通じて行われ、既存の投資家であるBattery Venturesや、英国の投資家であるM&G Catalyst strategyも参加している。

【参照ページ】
(原文)UBQ Materials Raises $170 Million!
(日本語訳)廃棄物からリサイクル可能なプラスチックを扱うUBQマテリアルズ、TPGなどから約190億円を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る