IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の機能を拡張し、EUの企業持続可能性報告指令(CSRD)に基づく情報開示を支援する機能を追加した。

CSRDは、2024年初頭より適用が開始し、開示を義務付ける企業の数は現在の約1万2000社から5万社以上に拡大する。特に、環境や人権への企業の影響に関しての情報開示が必要となるため各社が準備に追われている。

IBMによれば、今回追加された新機能には、ESRSの質問がソフトウェアに直接埋め込まれいているため、質問と回答を一つのシステムで管理できるようになっている。また、この機能はESRS の開示項目に沿う形で数千種類のデータの収集と管理を自動化する。さらには、定性的な情報である「社会」と「ガバナンスの対応」に関しても、 ESRS 要件に合わせてフォーマットして集約できるようになっている。

レポートのフォーマットも複数あり、指定した形でレポートを発行できるようになっている。加えて、CSRDで求められている第三者保証に対応すべく、監査証跡とサードパーティのアクセス権を提供する機能を容易にし、他のフレームワークからの質問の相互参照や過去の回答の活用も可能となっている。

【参照ページ】
(原文)Streamline CSRD disclosures with new features from IBM Envizi 

<おすすめコラム記事>

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る