EU加盟国、炭素税導入で合意

EU加盟国、炭素税導入で合意

フランスのマクロン大統領は、欧州連合の加盟国が炭素税の導入に合意したとSNS上で発表した。

この新しい措置は、EUに輸入される気候基準を満たさない製品に適用される予定だ。

今回の合意は、2021年7月に欧州委員会が提案した炭素国境調整メカニズム(CBAM)を受けたもので、企業が環境・気候政策の厳しくないEU圏外に生産を移す「炭素リーケージ」を回避するために対象製品に炭素価格を設定するものだ。また、この提案のもう一つの目的は、他の国の産業による自国の生産工程の環境サステナビリティの向上の奨励である。

提案された規則では、CBAM制度の導入は段階的なアプローチで、まず鉄鋼・鉄・セメント・肥料・アルミニウム・電力生産など、炭素リーケージのリスクが高い一部の商品に適用されることになっている。また、提案された規則では、この制度は2026年に完全に運用される予定だ。

【参照ページ】
(原文)EU backs plan to impose carbon emissions tariff on imports
(日本語訳)EU加盟国、炭素税導入で合意

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-11

    ESMA、第2回リスク監視報告書を発表し、ESG投資の減速を指摘

    8月29日、欧州証券市場監督局(ESMA)は2024年の第2回リスク監視報告書を発表した。同報告書…
  2. 2024-9-11

    Microsoft、EDPRと20年間の再生可能エネルギー購入契約を締結

    8月26日、再生可能エネルギー生産会社のEDP Renewables(EDPR)は、Microso…
  3. 2024-9-11

    気候技術企業のCarbon Caputure、DACプロジェクトの一時停止を発表

    8月30日、気候技術企業のCarbon Caputureは、新たに声明を発表し、現在の同社の計画に…
ページ上部へ戻る