Stellantis、新たなサステナビリティ目標を発表。2030年までにEVの年間販売台数500万台を目指す
3月1日、多国籍自動車製造会社であるStellantis社は、新しい戦略計画「Dare Forward 2030」を発表した。本計画では、同社の車両の電化を大幅に推進し、2038年までにカーボンネットゼロを達成するなど、さまざまなサステナビリティ目標を掲げている。
新戦略計画の重要な柱のひとつは、同社の提供する車両を大幅なEV転換だ。Stellantis社は、2030年までのバッテリー式電気自動車(BEV)の年間販売台数目標を500万台とし、欧州では100%、米国では50%のBEV販売構成にすると発表。また2023年初頭に発売するジープブランド初のバッテリー式100%のSUVも公開した。さらに、同社はEV用バッテリー容量の目標を2030年に260GWhから400GWhに引き上げた(米国で150GWh、欧州で250GWh)。
同社の新たなサステナビリティ目標には、2030年までのCO2排出量の50%削減、スコープ1と2の絶対排出量の75%削減、スコープ3の強度排出量の50%削減が含まれており、2038年までのネット・ゼロを計画している。また、部品修理・部品再利用・車両再生・バッテリー再生・リサイクルを含む20億ユーロ(約2,560億円)のサーキュラー・エコノミーによる収益機会を挙げている。
またStellantis社のダイバーシティ目標には、2035年までに指導的地位の35%を女性が占めるようにすること、今年から人事プロセスの100%を会社のD&Iポリシーと一致させることが含まれている。
【参照ページ】
(原文)Electric Jeep and Ram 1500 BEV teased in Stellantis’s ‘Dare Forward 2030’ strategy to become carbon neutral by 2038
(日本語訳)2038年にカーボンニュートラルを目指すStellantisの戦略「Dare Forward 2030」で、電気自動車JeepとRam 1500 BEVを予告