BHP、ニューカッスル大学との低炭素鋼に関する研究・提携を拡大

 

2月7日、BHPは、ニューカッスル大学の製鉄材料研究センター(CIMR)との提携を拡大し、製鉄の脱炭素化に関する継続的な研究を支援するため、さらに1,000万豪ドル(約8.3億円)の資金提供を発表した。

本プログラムは、BHP社の鉄鉱石と冶金用石炭を用いた低炭素製鉄に焦点を当て、水素を添加した従来の高炉製鉄や、新たな低炭素製鉄技術の研究を含んでいる。またBHPの4億米ドル(約460億円)の気候変動投資プログラムから資金提供を受け、次世代の博士号取得研究者やエンジニアの育成に貢献する。

BHPとニューカッスル市、ニューカッスル大学とは、1957年に鉄鋼の共同研究を開始して以来、長い歴史がある。2010年のニューカッスルエネルギー資源研究所(NIER)の設立も、BHPによる地域社会と製鉄研究への支援の大きな一歩となった。CIMRはNIERに設立された最初のセンターの一つで、従来の製鉄プロセスにおけるBHPの鉄鉱石と冶金石炭の利用を支援する製鉄研究を行っている。

現在のBHPマーケティングチームの多くは、ニューカッスル・テクノロジーセンターでキャリアをスタートした。ニューカッスル大学副学長のアレックス・ゼリンスキー教授は、今回の資金提供を歓迎し、NIERの継続的な活動は世界の脱炭素化のために必要なイノベーションの推進に役立つと述べている。

【参照ページ】
(原文)BHP extends low carbon steel research partnership with the University of Newcastle
(日本語訳)BHP、ニューカッスル大学との低炭素鋼研究提携を拡大

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る