金融庁、ソーシャルボンドのインパクト指標に関する最終報告書を公表

金融庁、「ソーシャルボンドのインパクト指標(社会的な効果に係る指標)等に関する委託調査」の最終報告書を公表

2月10日、金融庁は、 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社に調査を委託していた、ソーシャルボンドのインパクト指標(社会的な効果に係る指標)等に関する委託調査」の最終報告書を公表した。

本調査では、ソーシャルボンドの社会的な効果を評価する具体的な指標(インパクト指標)の例示等に向けた検討を行うため、ソーシャルプロジェク トに紐づいたインパクト指標やネガティブなインパクトについて、国内外のソーシャルボンドまたはサステナビリティボンドの発行事例、ソーシャルビジネスの事例、既に開発されているソーシャルインパクトの指標リスト等を参照し、事例調査を行った。

調査手法としては、国内外のソーシャルボンド、サステナビリティボンドの発行事例、並びに、国際的なインパクト投資推進イニシアチブであるGIIN(Global Impact Investing Network)が作成するインパクト投資の指標カタログを利用したソーシャルプロジェクト投資や、社会的インパクトマネジメントに関する国際的なイニシアチブであるIMP(Impact Management Project)におけるプロジェクトレポーティング事例の中から、社会的課題及び具体的なソーシャルプロジェクト例を取り上げ、インパクト指標とその因果関係を説明したロジックを例示的に整理した。

公表した調査結果は、ソーシャルプロジェクトがもたらすインパクトのロジック・指標と実施に伴い発生し得るネガティブインパクトについて整理している。また、本編作成において元となったソーシャルプロジェクトの実例を参考資料として社会的課題ごとに掲載している。

【参照ページ】
「ソーシャルボンドのインパクト指標(社会的な効果に係る指標)等に関する委託調査」の最終報告書の公表について

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る