Blackrock、「ネット・ゼロ」への移行を目的とした新ファンドの立ち上げを発表

Blackrock、「ネット・ゼロ」への移行を目的とした新ファンドの立ち上げを発表

1月12日、投資大手のブラックロックは、温室効果ガス(GHG)排出量の少ない経済への移行や純炭素排出量ゼロへの移行を可能にする、またはその恩恵を受けると期待される主要な気候テーマへのアクセスを投資家に提供することを目的として、BGF気候行動マルチアセットファンドとBGF気候行動株式ファンドのローンチを発表した。

EMEAにおけるブラックロックのアクティブ・サステナブル・ファンドは、投資プロセスにESG基準を組み込んでおり、両ファンドともEU SFDRの第9条に分類される。

両ファンドは、すべての市場区分において温室効果ガス排出量の削減を推進する企業や気候変動の緩和や適応のためのソリューションを提供する企業、また気候や資源枯渇リスクに対してより強いビジネスモデルを構築中の企業に投資することを目的としている。

BGF気候変動対策マルチアセットファンドは、株式、株式関連証券、債券、ファンド、現金、預金、金融市場商品など、幅広い種類の資産に投資する。このファンドは、前年比の脱炭素化を目指し、MSCIオールカントリーワールドインデックス(65%)とブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・アグリゲート・ボンドインデックス(35%)から成るベンチマークよりも低い炭素集約度スコアを達成することを期待する。

BGF気候行動株式ファンドは、約1,000銘柄を投資対象とし、クリーン電力、資源効率、持続可能な栄養、生物多様性、クリーン輸送などの気候変動対策テーマを対象に、幅広い時価総額範囲の株式に比較的集中的に投資する予定である。ブラックロックは、このファンドが、温室効果ガスの排出削減を推進する長期的かつ破壊的な構造的勝者の発掘に焦点を当て、市場規模全般にわたって投資すると述べている。

【参照ページ】
(原文)BlackRock Unveils Climate Funds Targeting the Toughest ESG Clients
(日本語訳)ブラックロック、「ネット・ゼロ」への移行を目的とした新たなファンドの立ち上げを発表

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