1月4日、食品・施設管理・ユニフォームサービス会社のAramarkは、2022年春学期から米国に拠点を置く10大学にクールフードミールを展開し、学生が気候変動に配慮した食品を選択できるようにすることを発表した。
世界資源研究所(WRI)は、気候変動の最悪の影響を緩和するためには毎日摂取する食品の二酸化炭素排出量を2030年までに38%減少させる必要があると推定しており、2030年の気候変動目標を達成するために必要な食品関連の排出量レベルに合わせ、どのメニューがカーボンフットプリントが低いかを消費者に伝えるため、2020年よりクールフードプログラムを開始した。
WRIによると、動物由来の食品は農業によるGHG排出量の3分の2を占め、農地の4分の3以上を使用しているという。植物性食品は環境への影響が少ないため、単純な食生活の改善と植物性食品をより多く摂取することで、気候に大きな変化をもたらすことができる。
WRIは、Aramarkのレシピの二酸化炭素排出量を測定し、食材と、その食事を作るために使用された土地からクールフードミールの基準を満たす項目を探索。カーボンフットプリントが1食あたりの基準値を下回り、栄養面での要件を満たしている場合、Cool Food Mealとして認定される。ラベルが付くAramarkの料理には、「Mediterranean Falafel Plate」、「Five Spice Sesame Tofu Salad Bowl」などが挙げられる。
参加大学は、アリゾナ州立大学、フロリダ州立大学、スリッパリーロック大学、セント・ボナヴェンチャー大学、カリフォルニア大学アーバイン校、ミシシッピ大学、ノースカロライナ大学ウィルミントン校、バージニア大学、ウェスタンワシントン大学である。
【参照ページ】
(参考記事)Aramark Rolls Out Cool Food Meals on Residential Dining Menus, Identifies 350 Lower Carbon Footprint Dishes
(日本語訳)アラーマーク社、レジデンシャル・ダイニングのメニューにクールフードミールを導入、350種類の低カーボンフットプリント料理を特定