日本生命、資産運用ポートフォリオにおける温室効果ガス排出量削減の2030年中期目標を発表

3月17日、日本生命保険相互会社(以下日本生命)は資産運用ポートフォリオでの投融資カーボンフットプリントにおける中間目標の設定を発表した。

総量策定では気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の指標を、原単位ではNet-Zero Asset Owner Alliance(AoA)の目標水準を参照し、総排出量においては2010年比の45%以上、投資1単位あたりの排出量を2020年比で49%以上削減を目標として掲げた。対象資産は、上場株式、社債、不動産であり、いずれもスコープ1と2のみを対象としている。

また、排出量削減に向けた具体取り組みとして、さまざまな ESG 投融資手法をバランスよく活用することを基本としつつ、GHG 排出量の計測手法を開発する国際的なイニシアティブである「Partnership for Carbon Accounting Financials (PCAF)」へ加盟したほか、投融資の面でも、脱炭素ファイナンス枠(5,000億円)を設定し、社会全体や企業ごとのトランジションやイノベーションといった脱炭素取り組みに貢献している。

【参照ページ】資産運用ポートフォリオにおける温室効果ガス排出量削減の2030年中間目標の設定と具体取り組みについて

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る