三菱重工業、革新軽水炉の開発を発表

9月29日、三菱重工業は、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力と共同で今後の日本のエネルギー安定供給に向け、従来の加圧水型軽水炉にさらなる安全性を備えた革新軽水炉「SRZ-1200」のプラントのコンセプトを確立し、今後基本設計を進めると発表した。

「SRZ₋1200」は革新軽水炉のうち120万kW級の発電炉であり、地震、津波、竜巻等の自然災害への耐性、テロや不測の事態へのセキュリティー強化がなされているという。

そのメカニズムとして、プラントの状態に応じて自動作動する設備(パッシブ設備)である高性能蓄圧タンクや世界最新技術の溶融炉対策であるコアキャッチを設置する。さらに、非常時に放出される放射能量を低減し、影響を発電所敷地内に留めるためのシステムの設計にも取り組むという。

同社は、福島第一原子力発電所事故を踏まえて、メーカーとして既設プラントの再稼働、再稼働後の安全安定運転の実現を通じて継続的な安全性向上に努めていくとともに、カーボンニュートラル社会実現のために、革新軽水炉で社会貢献を果たしていくと述べている。

【参照ページ】
革新軽水炉「SRZ-1200」について

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る