RMIとは。サプライチェーンデューデリジェンスの実践例の紹介。

RMIとは。サプライチェーンデューデリジェンスの実践例の紹介。

サスティナビリティの情報開示において「サプライチェーン」上のサスナビリティの実現についても関心が高まっている。紛争鉱物に関するサプライチェーン管理は、2010年米国のドット・フランク法により報告義務が求められており、対応している企業も多いだろう。
サプライチェーン管理は、CSRDやISSB,SSBJでも重視されており、デューデリジェンスが必要になる場合もある。改めて、紛争鉱物の対応であるが、サプライチェーン管理を再確認することで、新たなサプライチェーン管理のヒントになると思われる。

本稿では、サプライチェーン管理の評価プロセスを提供しているResponsible Minerals Initiative(RMI)を紹介する。RMIの団体概要や使用されているツールの内容が簡潔に説明している。

紛争鉱物調達規制の背景

コンゴ民主共和国(DRC)とその周辺国で採掘されるスズ、タンタル、タングステン、金(3TG)が問題視されている。これらの鉱物は、多くの電子機器や工業製品に使用されているので、サプライチェーンでの取引が武装勢力の資金源となるリスクがある。こうした背景から、企業はこれらの鉱物が武装勢力に利益をもたらさないよう、サプライチェーン全体にわたってデューデリジェンスを行うよう社会の要請が高まった。


以降のコンテンツは無料会員登録を行うと閲覧可能になります。無料会員登録を行う

すでに登録済みの方はログイン画面へ

執筆者紹介

竹内 愛子 (ESG Journal 専属ライター)
大手会計事務所にてサステナビリティ推進や統合報告書作成にかかわるアドバイザリー業務に従事を経て、WEBディレクションや企画・サステナビリティ関連記事の執筆に転身。アジアの国際関係学に関する修士号を取得、タイタマサート大学留学。専門はアジア地域での持続可能な発展に関する開発経済学。

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-5

    パナソニック、EV普及時代に向けたエネルギーマネジメント実証実験を開始

    8月22日、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社(以下「パナソニック」)は、大阪ガスマーケ…
  2. 2024-9-5

    SBTi、建築セクター向けに1.5℃シナリオに整合する脱炭素化フレームワークを発表

    8月28日、SBTi(Science Based Targets initiative)は、建築セ…
  3. 2024-9-2

    企業が持続可能性を推進するためのデータとAIの役割が浮き彫りに

    8月28日、キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートが発表した最新レポート「Data-Pow…
ページ上部へ戻る