LEGOグループ、2024年度の業績発表。サステナビリティへの取り組みを強調

3月11日、LEGOグループは2024年度の業績を発表し、過去最高の収益と営業利益を達成したことを報告した。特に、サステナビリティの分野では重要な進展があり、環境への配慮を強化する取り組みが顕著だった。

2024年度の収益は13%増の743億デンマーククローネ(約1.6兆円)となり、アメリカ、ヨーロッパ、中東市場での強い需要が追い風となった。また、営業利益は10%増の187億デンマーククローネとなり、長期的な戦略活動への投資が成果を上げた形だ。さらに、キャッシュフローは24%増の192億デンマーククローネとなり、安定した財務基盤が確認された。

LEGOグループは、環境負荷の軽減と持続可能な未来に向けた投資を進めており、2024年には購入した材料の半分がサステナブルな素材で調達されたことを発表した。このうち、47%が認証されたマスバランス素材で、推定平均で33%が再生可能資源から作られており、2023年の数字と比較して大幅な進展が見られた。

CO2排出量削減の取り組みも進んでおり、デンマークの工場では天然ガス暖房の廃止が進められ、ハンガリーでは地熱エネルギーが導入された。中国、チェコ、デンマークでは太陽光発電容量が43%増加し、今後数年以内にこれらの投資が温室効果ガス排出削減に貢献することが期待されている。

LEGOグループはまた、世界中の子どもたちに「遊び」を通じて学びの機会を提供しており、2024年には1200万人以上の子どもたちに製品の寄付や学習支援を行った。

【参照ページ】
(原文)The LEGO Group delivers record top- and bottom-line results in 2024

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