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2月4日、レゴグループは、1,900万デンマーククローネ(約4億円)を投じて4つの炭素除去プロジェクトを支援すると発表した。Climate Impact PartnersおよびClimeFiと提携し、バイオ炭(Biochar)、岩風化促進(Enhanced Rock Weathering)、森林再生(Reforestation)の各ソリューションを通じて、2024年から2026年の間にカーボンクレジットを創出する。
この取り組みは、レゴがすでに参画しているClimeworksの直接空気回収(DAC)と貯留技術を補完し、新たな炭素削減手法の理解を深めることを目的とする。また、レゴの親会社であるKIRKBI も同様のプロジェクトに500万DKKを拠出する。
技術ベースの炭素除去:バイオ炭と岩風化促進
ClimeFiとの提携により、レゴはバイオ炭を用いた2つのプロジェクトと、岩風化促進を活用した1つのプロジェクトを支援する。
- バイオ炭は、廃バイオマスを炭化し、安定した形で炭素を長期貯留する技術。
- 岩風化促進は、農地に岩粉を散布することで岩の風化を加速させ、大気中の二酸化炭素を恒久的に固定する手法。
ClimeFiのCEO、パオロ・ピッファレッティ氏は、「レゴの先進的な取り組みは、炭素除去業界の成長を促し、気候目標達成に貢献する」と評価する。
自然を活用した炭素除去:ミシシッピ川流域での森林再生
レゴはClimate Impact Partnersと協力し、米国ミシシッピ川流域での大規模森林再生プロジェクトに取り組む。GreenTreesが管理するこのプロジェクトは、40万ヘクタール(100万エーカー)以上の再森林化を目指し、炭素固定、洪水防止、生物多様性の向上、水質改善を促進する。
Climate Impact PartnersのCEO、シェリ・ヒコック氏は「企業の気候変動対策が、実際の環境インパクトに結びつく好例」と述べ、レゴの貢献を評価した。
レゴはバリューチェーン全体の温室効果ガス排出削減に注力するとともに、バリューチェーン外での炭素除去ソリューションにも投資し、ネットゼロへの移行を支援する。
【参照ページ】
(原文)The LEGO Group supports carbon removal solutions to expand sustainability efforts