GHGプロトコルの改訂とは?カーボンニュートラル実現への新たな方向性(再掲)

GHGプロトコルの改訂とは~カーボンニュートラル実現への新たな方向性

※本記事は、2025年2月に発行した記事に最新のGHGプロコトル更新内容を一部修正・追記し再掲載している。(2025年7月)

GHG(温室効果ガス)プロトコルは、企業や組織が温室効果ガス排出量を正確に測定し、効果的な削減戦略を立案するための国際基準である。GHGプロトコルは改訂の予定があり、そこではサプライチェーン全体の排出管理の強化や再エネ調達の厳格化など、企業活動に広範な影響を与える新たな方向性が示されていた。
本稿では、今一度、GHGプロコトルの役割、改訂の背景、削減算出方法、開示のポイント、企業対応の要件について解説する。※GHGプロコトルは2025年7月28日(現地時間)にスコープ3に関する公開草案が ISB(Independent Standards Board )に提出されパブリックコメントの募集になる予定である。

なお、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)の「サステナビリティ開示テーマ別基準第2号」においてもGHGプロコトル(2004年)に基づく開示が求められている。

GHGプロトコルの役割と意義

  • 温室効果ガス排出管理の国際標準

GHGプロトコルは、2001年に世界資源研究所(WRI)と世界持続可能経営評議会(WBCSD)が共同開発した基準であり、温室効果ガス排出量の測定・管理の枠組みを提供している。この基準は、世界的に広く採用されており、企業が自社およびサプライチェーン全体での環境負荷を可視化し、削減に向けた具体的なアクションを取るための重要なツールとなっている。


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ESG Journal 編集部
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