自動車用燃料へのバイオエタノール導入拡大に向けた課題検討

11月11日、資源エネルギー庁は、ガソリンへのバイオエタノール導入拡大の必要性と課題について審議を進めた。現在、ガソリンの需要は2004年度をピークに減少しており、電気自動車(EV)の導入拡大や燃費の向上が進んでいる。しかし、GHG排出削減のため、バイオエタノールの導入拡大が重要とされる。

バイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビから発酵で製造され、ガソリンに混合して使用される。日本では、石油精製事業者に対してガソリンにバイオエタノールを利用することが義務付けられており、ETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)混合が実施されている。バイオエタノール導入を拡大するには、調達ポテンシャル、混合方法、供給インフラなどの課題に対応する必要がある。

また、合成燃料(e-fuel)の商用化が2030年代に見込まれる中で、バイオ燃料と合成燃料の両方を活用して、液体燃料のカーボンニュートラル化を目指す取り組みが求められている。


(原文)自動車用燃料(ガソリン)への バイオエタノールの導入拡大について

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る