Moody’s、大手信用格付機関GCRの過半数株式を取得。アフリカでの影響力拡大

Moody’s、GCRの過半数株式を取得、アフリカでの影響力拡大

信用格付世界大手Moody’sは、グローバル・クレジット・レーティング・カンパニー・リミテッド(GCR)の株式の過半数(51%)取得の合意を発表した。GCRは、南アフリカ、ナイジェリア、セネガル、ケニア、モーリシャスなど、アフリカ大陸全域で事業を展開するアフリカの大手信用格付機関だ。

Moody’sは、南アフリカの経済変革に取り組んでおり、GCRへの投資を将来的に成功させるためには、エンパワーメントが重要であると捉えている。この目的のため、Moody’sは、南アフリカを拠点とするエンパワーメント・パートナーと提携し、実質的な資本参加とGCR南アフリカの取締役会への参加を通じて、現地での戦略的支援を提供する予定だ。

Moody’sとGCRは、社会的に積極的な役割を果たすことにもコミットしている。南アフリカにおいてMoody’sとGCRは、女性が経営する企業や、起業家に対して教育や支援を行う社会的企業など、企業の社会的責任に関する取り組みを推進する予定だ。

本取引後、GCRは、引き続き独自の格付手法の開発、独自の格付の発行、独立した経営陣の維持に努める。

また、この取引は慣習的な規制当局の承認が条件となる。本取引の条件は開示されておらず、手元資金で賄われる予定だ。取引は2022年第2四半期に完了する見込みで、Moody’sの2022年の業績に重大な影響を与えることはないとみられている。

【参照ページ】
(原文)Moody’s to Acquire Majority Stake in GCR Ratings, Expanding Presence in Africa
(日本語訳)Moody’s、GCRの過半数株式を取得、アフリカでの影響力拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る