10月23日、EYの新しい調査によると、CFOや投資家は非財務報告および持続可能性目標達成に疑念を抱いているという。EYのグローバル企業報告調査(2024年)では、約2,000人の財務リーダーと815人の機関投資家がサステナビリティと透明性に関する懸念を示している。
調査によれば、持続可能性目標が達成されると「非常に確信している」と答えたのは、財務リーダーが47%、投資家が53%に留まった。また、EYのグローバル気候行動バロメーターによると、現行の開示内容は企業が実際に気候変動対策を行っていることを十分に示せていないと指摘されている。2050年までにネットゼロを達成するための移行ペースが不足していることも懸念材料であり、2015年のパリ協定に沿った目標の実現が難しい状況である。
さらに、55%の財務リーダーが業界内でのサステナビリティ報告が「グリーンウォッシング」とみなされるリスクを抱えていると回答。情報が適切に検証されておらず、ステークホルダーからの訴訟リスクも高まっているとされる。CFOは、AI時代におけるファイナンス分析を駆使し、持続可能な価値の創出と報告信頼度の向上に取り組むべきだとされる。
この報告はCFOインペラティブシリーズの一環であり、CFOが自信を持って未来を形作るための指針を提供している。
【参照ページ】
(原文)How can CFOs be confident in value creation without confidence in reporting?
(日本語参考訳)報告に信頼性がなければ、どうやってCFOは信頼できる価値創造を実現できるのでしょうか?