Coca-Cola Europacific Partners、CO₂アップサイクル技術を探求する第二のパートナーシップを発表

Coca-Cola Europacific Partners、CO₂アップサイクル技術を探求する第二のパートナーシップを発表

9月7日、Coca-Cola Europacific Partners(CCEP)は、より持続可能な包装材料を生み出す可能性のある、最先端の炭素変換研究への投資を発表した。

スウォンジー大学の研究者によって実施される本プロジェクトは、ペットボトルのキャップに使用されるHDPEなどのプラスチックの主要成分のひとつであるエチレンの新しい製造方法を探求する。

本研究は、エチレン製造工程で使用される化石燃料の代替として、大気から回収したCO₂を使用できる技術を開発することを目的としており、潜在的により持続可能なプラスチック包装の製造方法を提供する。

本プロジェクトは、CCEPのイノベーション投資エンジンであるCCEP Ventures(CCEPV)を通じて資金提供される最新のもので、CCEPのネット・ゼロ2040の野望に沿ってイノベーションと持続可能性の進歩を推進するために設計された一連の投資に続くものである。

3年間のプロジェクトは、まず高効率で生産性の高いCO₂からエチレンへの変換プロセスの開発に焦点を当て、その後スケールアップオプションを評価する。

持続可能性行動計画「This Is Forward」の一環として、CCEPは包装の影響を削減し、プラスチックの循環型経済への移行を加速させることに取り組んでいる。この投資は、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)との、回収したCO₂を糖に変換するスケーラブルな方法を開発するための最近のパートナーシップや、リサイクル困難なプラスチック・ポリエステル廃棄物に新たな命を与える技術であるCuReへの投資など、最先端の気候変動技術を開発し、スケールアップするためのこれまでのパートナーシップに続くものである。

これらの投資は、必要不可欠な原材料や包装資材を長期的に持続可能なものにするためのもので、材料費、輸送費、物流費を節約しながら、サプライチェーンにおけるCO₂の最大要因のいくつかを削減する可能性を加速させる。

今回の発表は、CCEP、ザ・コカ・コーラ・カンパニー、その他世界中のボトリングパートナー7社が、サステナビリティ投資に焦点を当てた1億3,770万ドル(約205億円)のベンチャーキャピタルファンドを立ち上げたというニュースに続くものである。このファンドは、商業化の段階にある企業に投資することで、初期段階のビジネスに重点を置くCCEPベンチャーズを補完する。

【参照ページ】
(原文)Coca-Cola Europacific Partners announces second partnership to explore CO₂ upcycling technology
(日本語参考訳)コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズは、CO₂アップサイクル技術を探求する第二のパートナーシップを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る