5月16日、ワイン・スピリッツ製造会社ペルノ・リカール社は1.5℃目標に向けた中長期的な温室効果ガス排出削減目標を発表した。また、同目標はScience Based Targetsイニシアティブ(SBTi)の承認を受けている。
同目標は、 22年度を基準として、 スコープ1と2の絶対排出量を2030年度までに54%削減すること、スコープ3の絶対排出量を30.3%削減し、スコープ3以外の排出量を同期間内に25%削減すること、2025年末までに、主要商品において森林破壊を行わないことを含む。
同社は、以下の対策を通じて目標を達成すると発表した。
- 蒸留所での再生可能エネルギーへの移行・熱回収を含む新技術の使用
- 包装について、ボトルの軽量化・リサイクル率の向上・新素材開発・新流通モデルの開発を行う
- 輸送負荷の最適化・電気またはバイオ燃料による輸送への切り替え・代替輸送手段の模索を行う
- 自然生態系の回復・土壌への炭素貯留の強化を目的とした再生可能な農業を実践
【参照ページ】
(原文)Pernod Ricard’s net-zero science-based targets in line with a 1.5°C trajectory validated by the Science Based Targets initiative (SBTi)
(日本語参考訳)ペルノ・リカールの科学に基づくネットゼロ目標は、科学に基づいた目標イニシアティブ(SBTi)によって検証された1.5℃の軌道に沿っています