メルセデス・ベンツ、都市鉱山による二次材料回収を促進

5月15日、メルセデス・ベンツは、金属リサイクル会社TSR Recycling GmbH & Co. KG(TSR)との契約により、使用済み自動車に関する循環戦略の大幅な前進を目指すと発表した。同契約は、「都市鉱山」による二次材料の回収に関するものである。TSRなどの協力により使用済みリサイクルアルミニウムが86%含まれる材料が提供され、プロトタイプは成功している。これによりCO₂ 排出量を 73 パーセント削減できるという。

メルセデス・ベンツは、鉄鋼・アルミニウム・ポリマー・銅・ガラスに焦点を当て、欧州における使用済みの素材について調査を進める。両社は共同で、二次材料の需要と供給源を分析し、商業的評価を実施する予定。また、他の部門や国に輸出されるはずのマテリアルフローへのアクセスを提供する活動を展開する。その目的は、リサイクルされた材料の品質が低下するダウンサイクルを回避することである。

リサイクル会社と直接協力することで、同社は将来的に循環型経済の拡大を積極的に推進すると示している。同社は、2039年までに新型乗用車のライフサイクル全体をカーボンニュートラルにすることを目指す「アンビション2039」という目標を掲げている。

【参照ページ】
(原文)Mercedes-Benz aims to drive circularity through “urban mining”.
(日本語参考訳)メルセデス・ベンツは、「都市鉱山」を通じて循環性を促進することを目指しています

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-4

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の最終提言公表から1年が経過し、自然資本に関連する開…
  2. 2025-11-4

    英国、ESG評価機関の規制導入へ—透明性・信頼性向上で市場競争力を強化

    10月27日、英国金融行為監督機構(FCA)は、政府が環境・社会・ガバナンス評価機関をFCAの監督…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る