欧州議会、2035年までにすべての新車をゼロエミッションに義務付ける協定を支持

EU議員団、2035年までにすべての新車をゼロエミッションにすることを義務付ける協定を支持

2月14日、欧州連合(EU)で登録されるすべての新型乗用車および小型商用車は、2035年までにゼロエミッション達成が求められると発表された。本規則案は、欧州議会で340対279(棄権21票)で承認された。

議会での承認は、新車およびバンのCO2排出量規制を更新し、ゼロエミッションの目標に向けたロードマップを設定する法律の採択に向けた大きな一歩となる。同法案は今後、EU理事会での正式な採択に進む。

本法案は、欧州委員会の「Fit for 55」ロードマップ(2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を1990年比で55%削減するEUの取り組み)の重要な側面の1つを形成しており、2022年10月に議会と理事会が暫定合意に達した戦略の最初の側面であった。

本法案には、2035年の目標に加えて、2030年までに新車のCO2排出量を2021年比で55%、新車のバンを50%削減することを求める中間目標も盛り込まれている。

本提案の追加措置には、自動車とバンのCO2排出の全ライフサイクルを評価するためのEU共通の方法を2025年までに欧州委員会が開発する計画、2026年までに欧州委員会が排出規制と現実のデータとのギャップを監視し適切なフォローアップ措置をとること、2025年から2年ごとにゼロエミッション道路移動への進捗を評価し公表すること、が含まれている。

10月に承認された協定では、ゼロ・低排出ガス車(ZLEV)の規制メカニズムを2030年まで維持し、メーカーがゼロ・低排出ガス車の販売で一定のベンチマークを達成すれば、より厳しいCO2目標を達成せずに済むが、ベンチマークは自動車が25%、バンは17%に引き上げることで合意している。

【関連記事】EU、2035年までにすべての新車にゼロエミッションを義務化

【参照ページ】
(参考記事)EU Lawmakers Back Deal to Ban New Combustion-Engine Cars by 2035

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る