OCBC銀行、MetaVerse Green Exchangeと提携し、トークン化されたグリーン・ファイナンス・ソリューションの提供を開始

OCBC銀行、MetaVerse Green Exchangeと提携し、トークン化されたグリーンファイナンスソリューションの提供を開始

4月25日、シンガポールの銀行・金融サービス企業であるOCBC銀行は、デジタルグリーン取引所であるMetaVerse Green Exchange(MVGX)との新たな戦略的パートナーシップを発表した。同社は、大企業のカーボンニュートラルへのエネルギー転換を加速することを目的とした、トークン化グリーン・ファイナンス・ソリューションを開始する。

本パートナーシップにより、OCBCの法人顧客は、MVGXのカーボン・ニュートラル・トークン(CNT)を通じて、トークン化された炭素クレジットを使用した、二酸化炭素排出量の相殺が可能となる。MVGXのNon-Fungible Digital Twin(NFDT)分散型台帳技術に支えられたこのトークンは、企業が投資した気候変動対策プロジェクトの炭素パフォーマンスの記録をデジタル炭素クレジットとして提供する。

温室効果ガスの放出を相殺するカーボンオフセットプロジェクトや関連するクレジットの需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想されている。企業や事業者がネット・ゼロの野望を打ち出し、自社の絶対的排出量削減への橋渡しとして、オフセットに目を向ける傾向が強まっているからである。

しかしながら、炭素クレジット市場は、流動性の欠如、プロジェクトの有効性を評価するためのデータの不足または一貫性の欠如などの問題を抱えている。

OCBCによると、既存のシステムでは、炭素クレジットの適切な計上と追跡ができないため、二重計上や国境を越えた炭素取引に伴う困難など、規模に応じた取り込みとインパクトを阻害する課題があった。今回の新たなグリーン・ファイナンス・ソリューションは、企業の排出量とオフセットの状況を把握できるようし、これらの課題に対処する。

OCBCは、今回のソリューションは今年後半に開始される予定で、金融ソリューションを利用したプロジェクトから予想される炭素排出量を独立した第三者が検証し、対応する炭素クレジットの再利用量を計算すると述べている。

【参照ページ】
(原文)OCBC Bank and MetaVerse Green Exchange to develop new green financing solutions with tokenised carbon credits
(日本語訳)OCBC銀行とMetaVerse Green Exchange、トークン化された炭素クレジットを用いた新しいグリーンファイナンスソリューションの開発へ

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る