英銀行Barclays、2030年までにサステナブル・ファイナンス目標を約130兆円に引き上げ
12月14日、英国の銀行Barclaysは、2023年から2030年末までに1兆ドル(約130兆円)の持続可能な移行資金を促進するという新目標を発表した。これは、2025年までに1,500億ポンド(約25兆円)の社会・環境資金と、2030年までに1,000億ポンド(約16兆円)のグリーン資金を提供するという現在の目標よりも大幅に増加したものである。
また、同行は、2027年までに、世界の気候変動関連技術の新興企業への自己資本による投資を5億ポンド(約840億円)に拡大すると発表しています。
Barclaysの持続可能な資金調達の目標は、企業、政府、消費者顧客向けのグリーン・ソーシャル・トランジション・サステナビリティ連動型融資を網羅し、グリーン住宅ローン、エネルギー効率の高い技術・再生可能エネルギーへの融資、サステナビリティ連動構造、手頃な価格の住宅といった、より幅広い社会とサステナビリティに関わる業務が含まれている。
同行は、1兆ドルの目標を達成するために取るべき行動として、商品プラットフォームへの投資、持続可能なデットファイナンスと株式資本市場活動の拡大、顧客やクライアントとの関係をさらに深めるためのビジネスライン、地域、セクターを超えた投資について説明した。
5億ポンドにおよぶ気候変動技術への新たな投資指令は、同行の現在の2025年までの目標、1億7500万ポンド(約294億円)を大幅に上回る。Barclaysは最近、環境問題の解決を目指す新興企業に、過去2年半で8,400万ポンド(約141億円)を投資したことを明らかにした。
同行は、次の投資段階として、炭素集約型セクターにおける移行を可能にする脱炭素技術を対象とする。特に炭素回収と水素技術に焦点を当て、エネルギー・電力、不動産、輸送など、顧客が有意義なエクスポージャーを持つセクターに重点を置くと述べている。
【参照ページ】
(原文)Barclays significantly increases sustainable finance as the opportunity to accelerate the transition grows
(日本語参考訳)英銀行Barclays、2030年までにサステナブル・ファイナンス目標を約130兆円に引き上げ