Allbirds、米ナスダックに新規上場。サステナブルIPOは取り下げ

Allbirds、米ナスダックに新規上場。サステナブルIPOは取り下げ

11月3日、ALLBIRDSは、米ナスダック(NASDAQ)に新規上場(IPO)した。同社は、「サステナブル株式公開(SPO)」フレームワークを発表していたが、米証券取引委員会(SEC)からの反対により、最終的にSPOフレームワークは取り下げた。

【参考コラム】ウォール街初の「サステナブル」なIPO!環境に優しいスニーカーやアパレルを展開するAllbirdsとは

公開価格は1株15ドル(約1,710円)に設定され、調達額は3億ドル(約342億円)以上であった。初値は21.21ドル(約2,417円)と公開価格の41.4%高を付け、終値も28.89ドル(約3,293円)となるなど好調な滑り出しを見せた。時価総額はおよそ40億ドル(約4,560億円)である。

ALLBIRDS がSECに提出した届出書によれば、20年12月通期の売上高は前期比13.2%増の2億1929万ドル(約249億円)だった。しかしながら、純損失は前年の1452万ドル(約16億円)から2586万ドル(約29億円)へと赤字が拡大している。また、21年1〜6月期の売上高は前年同期比26.6%増の1億1754万ドル(約133億円)と増収だったが、マーケティングや営業費用の増加によって、純損失は前年同期の950万ドル(約10億円)から2112万ドル(約24億円)へと赤字が拡大した。

同社はBコープ認証を取得しており、取締役会は企業の利益と社会的意義を両立させることに法的な義務と、社会や地球環境保全のためにどのような成果をもたらすかに関するレポートを発表する義務がある。同認証は社会や環境に配慮した事業を行っている営利企業を評価する者であるが、基準が極めて厳しいとされている。

【参照ページ】
Sard Verbinnen advises Allbirds on IPO.

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…
  3. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る