EQT、企業のサステナブルな変革に焦点を当てた長期保有型インパクト投資ファンドを設立

 

10月20日、世界的な投資機関であるEQTは、市場にインパクトを与える可能性のある企業に投資することを目的とした、長期保有型ファンド「EQTフューチャー」を発表した。

EQTは、アクティブ・オーナーシップ・モデルを適用して「Planet, People, and Prosperity 」の主要目標に焦点を当て、企業の持続可能な変革を加速させることを目指す。EQTフューチャーは、40億ユーロ(約5,300億円)のファンドサイズを目標としている。

EQTのCEO兼マネージング・パートナーであるクリスチャン・シンディングは、次のように述べている。

「EQTフューチャーと、ポジティブ・インパクトをすべての投資に組み込むという当社の全方位的なアプローチを組み合わせることで、私たちは、環境と社会全体の利益のために変革を加速できるビジネスを支援するという、現代の最もエキサイティングな機会と責任を把握するための最高の基盤を手に入れることができました。」

新ファンドは、すべての投資先企業にインパクト・アクセラレーション・プランを導入し、科学的根拠に基づく温室効果ガス(GHG)排出量の削減、従業員の福利厚生の向上、ジェンダー・ダイバーシティの拡大など、資産別およびポートフォリオレベルのKPI達成を目指す。報酬のインセンティブは、各企業の上位20%の収入者の中で50%の割合で目標の達成状況を追跡し、ファンドの総繰越利益の最大20%がKPIの達成と連動する。

【参照ページ】
(原文)EQT launches impact-driven longer-hold fund
(日本語訳)EQT、企業のサステナブルな変革に焦点を当てた長期保有型インパクト投資ファンドを設立

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る