Apple、サプライチェーンでのクリーンエネルギー利用を1年で30%増加

4月11日、Appleは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きな進展を報告し、製造パートナーによる再生可能な電力の使用が2022年に約30%増加したこと、さらに数十社のサプライヤーがAppleの全生産において再生可能エネルギー100%へ移行することを約束したことを発表した。

製造サプライチェーンからの排出は、Appleのカーボンフットプリントの70%以上を占めており、中でも電力使用は最大の要因となっている。これらの排出量に対処することは、Appleが2020年に掲げた「2030年までに事業、製造サプライチェーン、製品ライフサイクル全体でカーボンニュートラルを目指す」という野望を達成するための戦略の主要な部分となる。

製造サプライチェーンにおけるクリーンエネルギーへの移行を促進するため、Appleは2015年にSupplier Clean Energy Programを設立し、再生可能エネルギーの調達オプションに関する情報、トレーニング教材、国別情報、データインサイト、再生可能エネルギー専門家とのエンゲージメント機会、政策提言などのリソースをサプライヤーに提供している。

Appleは今回、28カ国にまたがる250以上のサプライヤー(昨年の約200から増加)が、同社の直接製造支出の85%以上を占め、2030年までにすべてのAppleの製造に再生可能エネルギーを使用することを約束したことを明らかにした。

Appleのサプライチェーンにおけるクリーンエネルギーの利用は数年前から急速に拡大しており、運用中の再生可能エネルギーは現在1370万kW以上に達している。また2022年からは約30%増加し、2019年から5倍以上に成長している。2022年の炭素排出回避量は1740万トンに相当する。新たなコミットメントにより、再生可能エネルギーの使用量は20GW以上となる。

2022年10月、Appleは、サプライチェーンの企業に対し、Appleの生産に関連するスコープ1およびスコープ2の排出削減を含む、カーボンニュートラル達成に向けた進捗状況の報告を求めると述べる。また、カーボンフットプリントの約22%を占める製品使用による排出に対処するため、大規模な太陽光発電および風力発電プロジェクトの建設を促進する予定であると述べる。

【参照ページ】
(原文)Apple expands innovative Restore Fund for carbon removal
(日本語訳)Apple、サプライチェーンでのクリーンエネルギー利用を1年で30%増加

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