11月23日 、GEのリニューアブル・エナジー事業であるLM Wind Powerは、2030年までに廃棄物ゼロの風力発電ブレードの製造を発表した。これは、製品のカーボンフットプリントの削減を目指す業界にとって重要なマイルストーンとなる。
LM Wind Power社は、生産時の廃棄物の発生が少ない完全循環型の風力タービンを開発する顧客を
支援する上で、中心的な役割を果たす。実際には、LM Wind Power社の廃棄物ゼロの風力発電ブレードというビジョンは、2030年までに余剰の製造材料やパッケージをエネルギー回収せずに埋立地や焼却地に送らないことを目指すことを意味する。
製造過程で発生する廃棄物は、二酸化炭素排出量の削減を目指す多くの産業が直面する最大の課題の一つである。LM Wind Power社においても、業務上の二酸化炭素排出量の約3分の1が廃棄物処理によるものである。
風力発電業界では、風力発電ブレードメーカーが購入する材料の約20~25%が最終製品にならず、ブレード製造時の廃棄物量は、今後10年間で廃止されるブレードの量よりも多くなることが予想されるという調査結果が出ている。
ブレードの製造におけるCO2排出量の約75%がサプライチェーンで発生しているため、 風力タービンメーカーやブレードメーカーにとって、製品のカーボンフットプリントを削減する鍵は、サプライチェーンにある。
ブレードの製造における廃棄物の防止とリサイクルは、LM Wind Power社にとって大きな焦点となるが、LM Wind Power社はパートナーとの協力やプロジェクトを通じて、廃棄されたブレードをリサイクルするための持続可能で大規模なソリューションを確立している、また、ZEBRA(Zero Waste Blade Research)プロジェクトを通じて、より簡単にリサイクルできる次世代ブレードの開発にも取り組んでいる。
【参照ページ】
(原文)Towards circular wind turbines: Our zero waste blades commitment
(日本語訳)循環型風力発電を目指し、廃棄物ゼロのブレードへの取り組み