フィリップ・モリス、気候目標を前倒しし、炭素移行計画を開始

 

10月27日、タバコ会社のフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は気候に関する目標を更新し、事業活動においてカーボンニュートラルを達成するための目標を、5年後の2025年までに、またバリューチェーン全体では10年後の2040年までに加速することを発表した。

この新しい目標は、PMIの低炭素移行計画(LCTP)の発表と同時に発表されたもので、PMIの気候に関する目標を達成し、測定し、報告するための計画を示している。

PMIは更新された目標に加えて、重要なサプライヤーに対してパリ気候協定の目標を達成するために必要な1.5Cのシナリオに合わせて、PMIがすでにコミットしているSBT(科学的根拠に基づく目標)を採用するという新たな目標を導入した。

目標達成のためにPMIは、エネルギー効率化、化石燃料使用量の削減、再生可能エネルギーへの転換の促進、自然を利用したソリューションプロジェクトや高品質なカーボンクレジットの購入による不可避な排出量の補填など、3段階のアプローチを採用している。

また、LCTPでは、カーボンプライシングの活用、自然由来のソリューション、透明性の確保などの取り組みを紹介している。

【参照ページ】
(原文)PMI’s strategy to decarbonize its value chain
(日本語訳)フィリップ・モリス、気候目標を前倒しし、炭素移行計画を開始

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る