LSE、グリーン&ソーシャル・プロジェクトを資金使途とする約280億円の調達を実施

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ネット・ゼロ・ビルディングを含むグリーン&ソーシャル・プロジェクト向けに1億7500万ポンド(約280億円)を調達

4月1日、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)は、同校のグリーン&ソーシャルプロジェクトの資金提供のため、1億7,500万ポンド(約280億円)のサステナブル私募債の確保を発表した。今回のサステナブル・ファイナンスが支援する主要プロジェクトの1つがLSE初のネット・ゼロ・カーボン・ビルの開発だ。

LSEによると、新校舎はロンドン中心部のリンカーンズ・イン・フィールズ35番地(35 LIF)に建設され、持続可能性、エネルギー効率、炭素の最小化を核に設計された。

今回の発表は、LSEが発表した新しいサステナブル・ファイナンス・フレームワークに続くもので、資金調達の適格な用途、プロジェクトの評価・選定に使用するプロセス・報告義務など、資金調達に関する概要を示している。

本フレームワークの下で調達された資金が投資対象とする環境分野には、グリーンビルディング、エネルギー効率と二酸化炭素削減、持続可能な水・廃水管理、再生可能エネルギー、汚染防止と制御、生物多様性保全、クリーンな輸送が含まれる。

社会カテゴリーには、国連のSDGsのテーマを推進するスタッフのトレーニングや育成、SDGsを推進する研究のための博士号奨学金の支援など、社会経済的な向上やエンパワーメント、また、アンダーリッチ・グループの学生が学部教育を受けるための支援、亡命者や難民への奨学金提供など、必要なサービスへのアクセスなどが含まれる。 今回の取引をサポートしたナットウエスト銀行は、LSEと協力してサステナブル・ファイナンスの枠組みを開発した。

【参照ページ】
(原文)LSE secures £175 million funding for green and social projects
(日本語訳)LSE、グリーン&ソーシャル・プロジェクトを資金使途とする約280億円の調達を実施

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