英マークス&スペンサー、サステナビリティ戦略を改訂

マークス&スペンサー

9月28日、英小売大手マークス&スペンサーは、2040年までにスコープ3を含むカーボンニュートラル目標を掲げ、サステナビリティ戦略「プランA」を改訂した。

M&Sは、2040年までにサプライチェーンと製品全体でスコープ3の排出量をゼロにすることを目標に、サステナビリティプログラム「プランA」を再設定した。M&Sは、地球温暖化を1.5℃に抑えるという国連の目標に沿って、科学的根拠に基づく目標を設定し、ネットゼロへの詳細なロードマップを作成した。

この野心的な目標により、M&Sは政府の英国全体の戦略よりも10年早く完全なネット・ゼロを達成することになる予定だ。

同社は2007年に「プランA」を開始し、2012年には大手小売企業として初めてカーボンニュートラルを達成した。気候変動問題の規模がかつてないほど大きく、緊急性を増している中、M&SのCEOであるスティーブ・ロウは、世界中のサプライヤーに手紙を送り、ビジネス全体のイベントを開催して、持続可能な未来を変革戦略の中心に据える計画を7万人の従業員に呼びかけた。

【参照ページ】
(原文)M&S RESETS PLAN A WITH PLEDGE TO CUT ITS CARBON FOOTPRINT BY A THIRD BY 2025 AS PART OF ITS COMMITMENT TO BE FULLY NET ZERO BY 2040
(日本語訳)M&Sは、2040年までに完全なネット・ゼロを目指すというコミットメントの一環として、2025年までに二酸化炭素排出量を3分の1に削減するという誓約を掲げ、プランAをリセットしました。

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