ESGデータ管理のNovisto、シリーズAで800万ドルを調達 欧州市場へ拡大へ

5月、ESGデータ管理ソリューションを提供するNovistoは、シリーズA資金調達ラウンドで800万ドル(約11億円)を調達したと発表した。今回のラウンドはホワイトスター・キャピタルが主導し、Diagram Venturesが参加した。この資金により、エンジニアリングおよびプロダクトチームの規模を3倍に拡大し、プロダクトロードマップの実行を加速するとともに、北米市場から欧州市場への進出を目指す。

Novistoは、米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)の公式データライセンシーであり、CDPの認定ソリューションプロバイダーとしても登録されている。2019年末のローンチ以降、順調に事業を拡大してきた。

近年、企業報告におけるESGの重要性は急速に高まっており、2011年にはS&P 500企業のうち20%しかESG関連の情報を開示していなかったが、2019年にはその割合が90%に達しているという。しかし、ESGパフォーマンスと経済的価値創造を結びつけるシステムは依然として不足しているのが現状である。

同社のプラットフォームは、企業がサステナビリティデータを自動的に収集・統合し、報告の質を高め、戦略的意思決定と価値創出を支援することを可能にする。これにより、急速に変化する規制や資本市場への対応を強化し、企業のESG統合を加速することができる。

今回のシリーズA調達により、2020年にDiagram Ventures主導で実施された150万ドルのシード資金を含め、Novistoの累計調達額は950万ドルとなった。

(原文)Novisto announces US$8M Series A funding and adds JetBlue as latest partner
(日本語参考訳)ノビストは、不安定な時代においてこれまでに重要性を増しているグローバル企業のサステナビリティ報告の向上を支援するために、シリーズCで2,700万ドルを調達しました。

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る