ドイツ、システムクリティカルなエネルギー供給元としてUniperを保護

7月22日、ドイツ連邦政府は、ロシア産天然ガスの供給不足が続いていること、およびUniperがドイツのエネルギー供給においてシステムクリティカルな役割を果たしていることを背景に、Uniperの財務を安定化させる措置のパッケージに合意した。今回の措置パッケージは、Uniperを保護し、現在のガス供給不足によりUniperが被っている損失の解決策を提供するものだ。また、合意された措置は、Uniperの信用格付けを投資適格レベルに維持することを目的としている。

合意された措置は、以下の3つの柱に基づいている。

  1. ロシア産天然ガスの供給不足と価格高騰による継続的な財務的損失を抑制し、事業運営を保護する。
  2. 流動性の確保 流動性の確保
  3. 投資適格格付を維持し、財務の安定性を確保する。

本安定化措置は、エネルギー憲章条約(ECT)に関連するUniperのオランダに対する訴訟の取り下げ、規制当局(特にEU委員会)からの承認、S&Pグローバル・レーティングスによるUniperの投資適格格付けの確認を特に条件としている。

【参照ページ】
(原文)Agreement on stabilization measures reached – Uniper safeguarded as a system-critical energy supplier
(日本語訳)ドイツ、システムクリティカルなエネルギー供給元としてUniperを保護

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 【PR】11/20ESG Journal Cafe 『SSBJ基準対応に向けたギャップ分析と改善アプローチを徹底解剖』

    2024-10-28

    【PR】11/20ESG Journal Cafe 『SSBJ基準対応に向けたギャップ分析と改善アプローチを徹底解剖』

    「ESG Journal Cafe」は、「ESG Journal Japan」が主催する会…
  2. 2024-10-24

    S&Pグローバル、「S&Pグローバル気候センター・オブ・エクセレンス」を発表

    10月10日、S&Pグローバルは、「S&Pグローバル気候センター・オブ・エクセレン…
  3. お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    2024-10-15

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る