
2月24日、ベリーグローバル・グループ(NYSE: BERY)は、スナック菓子大手のマースと共同で、M&M’S®、SKITTLES®、STARBURST®ブランドのパントリー用の瓶を、蓋を除き100%リサイクルプラスチック製のパッケージに移行したと発表した。この取り組みにより、年間1,300トン以上のバージンプラスチックを削減し、持続可能な包装の推進に大きく貢献する。
パントリー用の瓶は広くリサイクル可能で、3つのサイズ(60、81、87オンス)で展開される。今回の100%リサイクルプラスチックへの移行は、機械的に処理されたリサイクルコンテンツを活用し、廃棄物削減と資源の有効活用を実現した。
瓶に使用されるポストコンシューマー樹脂は、消費者から回収されたリサイクルプラスチックを原料とし、埋立地への廃棄を防ぐと同時に、循環型経済の促進にも寄与する。消費者は、使用後のジャーの蓋を容器に戻し、リサイクルボックスへ入れることで、適切なリサイクルプロセスに貢献できる。
ベリーの製造施設では、認定食品グレードの機械的リサイクル樹脂を使用し、持続可能な製造プロセスを実践する。ベリーのマテリアルサイエンスの専門知識と技術リソースを活用し、マースと共同で品質を損なうことなく、持続可能な目標を達成するためのソリューションを開発した。
ベリーの担当者は、「世界中の企業が循環型経済への移行を目指す中、リサイクル原料を活用した製品を大規模に供給することが重要である。マースのような一流ブランドと協力し、性能やデザインを維持しながら責任あるビジネスの成長を支援する」とコメントした。
マースは、プラスチック包装の削減と再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能な包装の実現に向けて、パッケージの再設計を進めている。同社は2017年からベリーと提携し、持続可能なパッケージングの革新に取り組んできた。
マースのパッケージング・サステナビリティ担当グローバル・バイスプレジデント、アリソン・リン氏は、「私たちが目指すのは、すべてのパッケージが廃棄物にならず、再利用・リサイクル・堆肥化される世界である。そのために、パッケージングのアプローチを根本から見直し、ベリーのような企業と協力しながら、リサイクル素材の活用を進める」と語った。
マースは、12,000点以上のパッケージ部品を再設計し、持続可能な包装の革新を推進。今後も、リサイクルシステムの強化と循環型経済の発展に貢献していく方針だ。
【参照ページ】
(原文)Berry Global and Mars Announce Packaging with 100% Recycled Content
(日本語参考訳)ベリーグローバルとマースが100%リサイクル素材のパッケージを発表