Lightsmith、気候変動への適応に特化した210億円超のプライベート・エクイティ・ファンドを組成
1月31日、プライベートエクイティ投資家のLightsmithグループは、気候変動の影響に対処する成長段階のテクノロジー企業に投資するLightsmith Climate Resilience fundの最終クロージングに向けて、1億8600万ドル(約213億円)の出資を集めたことを発表した。
持続可能性に焦点を当てた分析・助言機関であるクライメート・ポリシー・イニシアティブ(CPI)によると、Lightsmith Climate Resilienceは、気候変動への対応力に焦点を当てた初のプライベート・エクイティ・ファンドとなるという。極端な気候現象の頻度と深刻さが増すにつれ、適応と回復のための取り組みや資金調達の必要性も高まっている中、気候適応はまだサステナブルファイナンスの重点分野として浮上していないという現状がある。
Lightsmithのマネージングディレクター兼共同創業者であるJay Kohは、気候変動に対応する技術は「見過ごされてきた数十億ドルの投資機会であり、今後も成長し続けるだろう」と述べており、Lightsmithは、気候変動の物理的影響の拡大に対処できる技術を持つ成長段階の企業に対する対処可能な市場の総額が1700億ドル(約20兆円)に達すると推定している。
新ファンドは、水効率とスマート水管理、弾力性のあるフードシステム、農業分析、地理空間情報、サプライチェーン分析、大災害リスクモデリングとリスク移転など6つの技術分野に焦点を当てている。本ファンドは、企業の規模拡大を支援し、その技術を応用して企業やコミュニティの気候変動への適応を支援し、特に新興市場での国際展開や、当社の企業や政府とのネットワークとの提携を通じて、企業の規模拡大を図る。
4,600万ドル(約52億円)を拠出した緑の気候基金(GCF)は、Lightsmithのクライメート・レジリエンスに対する最大の投資家だ。このファンドのその他の投資家には、PNC Insurance Group、ロックフェラー財団、Kinneret Group、Caprock Impact Partners、欧州投資銀行、アジアインフラ投資銀行、ドイツ経済協力開発省を代表するKfW、Nordic Development Fund、ルクセンブルグ政府などが含まれている。
【参照ページ】
(原文)Lightsmith Group Closes Inaugural $186 Million Growth Equity Climate Fund, the First to Focus on Climate Resilience and Adaptation
(日本語訳)ライトスミス・グループ、1億8600万ドルの成長株気候ファンドを設立、気候変動への回復力と適応に焦点を当てた初のファンドとなる